第三十六話「真夏に雪は降りて」
時は百数十年前――――――。
或る夏の真っ只中のことである。
入道雲がくっきりと青と白を分けて、木々は青々しく茂り日光をぎらぎらと反射し、蝉はけたたましく命の歌を叫んでいた。
ここは流魂街秘境中の秘境、全反射を利用した特殊な結界が張られていて決して外界からは見えぬ隠者の住まう場所。
そのど真ん中に、まるで天と地を繋ぐかのようにまっすぐに聳える白い巨塔が建っていた―――
その名は『野萵苣宮(のぢしゃみや)』。希望と光しか存在しないかのような陽光が降り注いだ身体は、まるで一本の金糸の
ようだ。
糸が落ちているその元、突き抜けるように高遠な空に白鷺が舞い、今日も変わらず宮の吹き抜けの天井から白い紙がひらひらと
落ちてきた。
その時刻も寸分違わず、夕刻に差し掛かったときに。
・・・今日は赤い綴じ紐だ。いつもの寂しい色の紐とは違ったから、何かあるのかと期待して解いてみる。しかし焦ったために途中、
ぐしゃぐしゃに絡まってしまって、やきもきした女は歯で硬いそれを噛み切った。
ここには、あの白鷺と同じ色を見に纏った塔には―――刃物なんて危険なものは置いていなかったからだ。
結ぶ用を成さなくなった紐を急いで手で払いのけて、そして、一呼吸置いてからはらりと中身を見た。
「――――――」
女は、落胆した。
期待を膨らませて目を走らせた先には、いつもと同じ内容が綴られてあっただけだから。
“親愛なる、我が子へ――――――”
そして彼女は改心する。
何を落ち込んでいるのだと。こうして実の親が自分の身を案じ、そして愛を綴った文書を受け取れるだけでも幸せ者ではないか、と。
親のなんの役にも立てていない自分であるなら、なにかそれ以上を求めることなど愚かで恥ずべきことだと―――浅慮を憚らない
自分に苦笑して己を責めた。
しかしそう自責の念に駆られているだけではいつか鬱々としてふさぎ込んでしまうだろうからと、持ち前の明るい思考で反省を払拭
した。そして、残りの内容にさっさと目を通して、席に着く。
ここにはこの机と、簡素な椅子と、筆と墨、そして大量の教科書しかない。故に、女は先ほどの手紙をひっくり返し、その空白に筆を
走らせる。遠くに住まうまだ見ぬ親の顔を想像しながら、「こちらは元気にやっております」という内容や、最近読み、学んだ学問の
成果を報告するのだ。
ああ、早く父様や、母様のお役に立ちとうございます。そう、決まり文句のような結びで終わらせて。
あとは乾かして置いておけば、今日の夜にでもあの白鷺が親の住まう地域へと届けてくれるだろう。
ひょい、と身軽に椅子から降りれば、ぺたりと足裏に冷たい白の床の体温が伝わって、なんとも気持ちがいい。しかし、そのような
僅かな衝撃にも、彼女はかくんと膝を折って倒れてしまった。この宮には入り口などない。外へ出て訓練しようにも出来ないのだ。
しかしだからといってこれはいけない、いくらここが狭い場所だとはいえ筋力の鍛錬はしておかないと・・・そう思って、弱った
筋肉を鍛えるべく床にしゃがんだその時だった。
ドォ・・・ン・・・ドドォン・・・!
何か、遠くの方で地鳴りのような音がしている。しかし生憎、この塔に窓は一つもない。唯一あるのは自分の背丈の何倍もの高さの
ところある吹き抜けだけだが、そこまでよじ登るようなものは用意されていない。だからといって何も出来ず、様子をみることが
出来ないままに、天井から入ってくる恐ろしい音が近づいてくるのをひたすらやり過ごすしかなかった。
ドン、ドン、と何か硬いものを破壊しながらでも近づいてくる音が、近寄ってくる。女は急に身を強張らせてその場に張り付くが、
しかし逃げ場などここにはない。
産まれて始めて耳にする轟音に、命の危険をひしひしと感じながら息を殺した。
早く、早く・・・早く、過ぎ去ってくれ――――――
だが、彼女の切願が叶うことはなかった。
音のする方向の壁を凝視していると、刹那―――黄色い爪が、壁をなぎ払った。
ガラガラガラッ――――――!
その後、恐らく塔の下部を抉られたのであろう。先ほどまで彼女が暮らしていた白い塔は見るも無残に倒壊した。
耳を劈くような音と、そして上からは降り注ぐ瓦礫の山が女を襲った。悲鳴を上げようとするも、そんな暇などない。必死に両手で
瓦礫を防御しながら、落下してゆく。衝撃にふと一瞬脳裏を「死」という文字が浮かび上がるが、しかし―――浮遊感がぴたりと
止まった。何事かと思って回りを見回してみると、そこは緑色の海で―――ちょうどそれが緩衝材になったようだ。
そして女は、今自分が置かれている状況を頭の隅にやって、始めての景色に目を丸くする。自分が今尻に敷いているのは、そう・・・
生物学の教科書で学んだ、確か「植物」や「木」というものだ。葉の色は単なる碧色ではなく、黒く濃いものもあるし、逆に茶の
ものもあるのか。草の香りはこんな香りなのか。周りには草のような、白い小さな「花」をつけた不思議な植物もあり、何もかもが
新鮮だった。自分が今まで暮らしていた塔があったのは、こんな素敵な場所だったのか。
―――ひとしきり感動したあと、しかし彼女は現実に引き戻された。
恐る恐る前方を見てみれば―――巨大な化け物が、自分を見てニタァと笑っていたのである。その化け物は大きな黄色の爪を有して
いて、先ほど自分の塔を、まるでなにか紙を切裂くかのように簡単に引き裂いた張本人だということを悟った。
喉の奥で短い悲鳴がようやく上がって、逃げなければ―――そう本能が叫んで、ついに彼女は立ち上がった。だが、弱った筋肉は
言うことをなかなか聞いてくれない。あの狭い塔のなかで特訓はしていたものの、地面を蹴り続けるには不十分だった。
息は直ぐにあがり、虚しくも化け物との距離は縮まってゆく。早く、早く―――そう頭では必死に足を動かすけれど、ついに身体が
付いてゆけずに無様なくらいに転んでしまった。
衝撃と同時に訪れた痛みに泣きたくなるが、その体制のまま前を再び見た時―――ぬっと影が伸びてきて、固まった。
しまった――――――そう思った時には、もう化け物の一手が下された後だった。
ああ・・・私は、死んだのだろうか。
そんな思いがやけに暢気に脳に染み渡る。ああ、書物には死ぬとき痛みは感じるか、感じないとか書いてあったけれど、実際は
感じないものなんだな。そう漠然と納得して、不意に息を吸い込む。
―――・・・?
この臭いはなんだ。青臭い、しかし心地よい太陽の香りのような。
いや、確かにこれは嗅いだことがある―――それは、つい先刻のことではないか・・・?
そして、ようやく先ほどまでの状況から異変に気がついて、女はバッと顔をあげた。
目の前には、先ほどまで自分を切裂こうとしていたであろうあの黄色の爪が、腕ごとごろんと転がっていた。
一体何が。そう思った時、自分の倒れこむ天空から生暖かい液体の雨が降るのを感じ、ぞっとする。ぼたぼたと音を落としながら着物に
染み付いてゆくそれ。その色は真っ赤なそれで、そう、目の前の腕からどくどくと流れているものと同じ―――『血』だ。
驚愕に身をちぢ込ませていると、後ろでドウ、という何か重たいものが倒れる音が響き、地鳴りが起こった。まさか・・・そう思って
背後を振り返れば、散り散りに切裂かれたあの化け物の身体と、洪水のような血の雨あられと―――
光る何かを持った人物が見えた気がしたが、とにかくこの場から逃げなければと、女は一目散に再び駆け出していった。
その日、五番隊副隊長新任の儀を終えた藍染惣右介は帰路を急いでいた。
今日くらいは祝宴を開こうではないかと朝まで五番隊隊長平子真子の酒に付き合っていたが、先に相手が悉く泥酔に沈んで
しまったので自分だけは後片付けをそっとして抜けてきたというわけである。当人、付き合いで酒は摂るものの、自ら進んで
飲むほどではない。元よりそのような「馴れ合い」は好まない。特に酒の席というのはいつも慣れ親しんでいる者の理性が緩み、
無礼をするのがむしろ普通となってしまうものだ。酔った者は互いに郎党を組み、下戸の者や周囲の者に絡む。あらゆる意味で
「煩わしい」時間は嫌いだ。
それでもその席に参加したのはある一つの目的があるから。あくまでも彼ら―――護廷十三隊に「藍染惣右介」という人物を
見せ付けておかないといけないからだ。
特に―――。
藍染の脳裏に一人の死神の顔が浮かぶ。それは今度から正式に自分の隊の上官となった男でもあり、あの宴にも強制参加させた男、
平子である。
もっとも、完全催眠下にある彼が自分の本性に気がつくことなどありえないことなのだが。それでも、あの男はなにかしら自分に
対して目を見張っているところがあると思えて仕方がない。なら、悉く先手を打ち、完全に欺くまでのこと。あの男は自分を
監視下に置くために推薦したのだろうが、彼は気付いていないだろう。誰よりも厄介な彼が、自分に選ばれたなどと。
第一、ここまでの位に上り詰めたのも自分が作り、改造した虚を放ったものを返り討ちにしただけなのに、祝宴を開くなどとは。
彼がいくら猜疑の眼差しを送っても、それがなによりもの愚かである証拠ではないか。
そう心の中であしらいながら、彼は流魂街の奥の奥へ進んで行く。虚との戦によって廃墟となり放棄されたその村には当然、人
一人として存在していない。かつて人々が使っていた道具などとうに朽ち果てて、蜘蛛が新たな住居として活用している。
だがこの周囲に住まう住人の目にその村の風景は決して映ることはない。彼らにはここが何もない―――ただの腐敗した空き地
として見えているからだ。
この地区は元々藍染が統治することを定められた土地。その彼が大型の虚退治を名目に近隣住民に鏡花水月の力を見せていない
訳が無い。まあ、もとをただせば藍染自身が放った虚の大軍によってこの地区を血の海へと変えたのがきっかけなのだが。
だが、無知な住民は、彼が放った虚の大軍を彼が退治をしたことに対してまんまと感謝するしかなかった。いわばそれは偶然
という名の必然。
偶然は必然から生じさせるという藍染の行動理論によって彼は、「名声」のもとに気兼ねなくこれを建造することが出来たのだ。
小高い丘を登った先にあるのは、彼が彼の研究の為だけに創った特別研究棟。
真白い外観とは裏腹に、周りには村同様に朽ち、枯れ果てた草花が頭を垂れて死んでいる。こんなにやかましく鈴虫は鳴いている
のに虫一匹いないうえ、昼になっても鳥一匹たりとも現れない。まるでそこを本能で避けているかのように、何者もここの施設
には近寄ろうとはしない。高台に吹き付ける風はいつだって生暖かくしかし乾燥していて、気持ちが悪かった。
藍染は研究棟唯一の狭い扉を開けて、そして中に入る。彼には無論、瀞霊廷内にある隊舎に住まいはあるのだが、そちらには
偽者を配置してこうして研究棟に住んでいる時間のほうが最近はむしろ多くなった。数多の改造虚の生成のためも勿論、最近
になって面白い研究を思いついて、こうして研究に没頭できる施設がほしかったのだ。
夕涼みのなかを歩いていて、いく分か酒に痺れていた脳も鮮明になっている。
さて、今日は昨日行った実験の結果の誤差照合をしようか。そう意気込んで、まとめてあった書類をばさりと机に置いた時―――。
“ ――――――・・・・・・ ”
微かに、本当に微かにだったが、一瞬霊気が震えた気がした。
何者か死神がここに足を踏み入れたか?そう思いはするがしかし霊気が震えただけで、霊圧は感じなかった。まあ、万が一そう
だったとしても完全催眠下にある人間がこの場にたどり着くことなど不可能なわけだが。
もしここの棟に来訪したとしたら、適当にいいくるめて帰らせばいいだけのこと。そう先手を考えながら、たいしたこともない
と再び書類を整理しだす。しかし、あの霊気の乱れは扉の前を通り過ぎ、あちらをふらふら、こちらをふらふらと彷徨うばかり
で、いまいち目的が定まらない。こちらの様子を伺うにしてはあまりにも不自然に動き続けている。ただの散歩や何かでこのよう
な辺鄙な場所に来はしないだろう。第一今は朝方とはいえまだ漆黒なる夜が支配している時間帯だ。そんな時間に出歩いて―――
しかも霊圧を発さずに、霊気をこんな乱雑に乱しながら何を歩いているのだろう。
次第に藍染も実験の誤差計算に時間遅延が生じてきて、ついにばさりと紙の束を置く。
一体何が―――闇に紛れながらならおそらく大丈夫だろう。そう思って、ついに彼はまたあの狭い扉から外へ出た。
そしてすぐさま、棟の背後にある朽ち果てた庭に向かう。確か、霊気の乱れはこちらの方角へ行ったはずだ。
びゅうう、と丘へ吹き上がってきた風が藍染の茶の髪を揺らし、あるものに目が留まる。庭の草が仄かに光っている―――
気がついて空を見れば今という時に限って、満月が煌々と光って園を照らしていたのだ。先ほど自分が帰っている時には曇って
いたのに、どうして今更。毒づく藍染は、すぐさまあることに気がついた。月が出ているということは、間違いなく自分も今照ら
されているということ。
しまった、と思い咄嗟に建物の影に隠れる。
が―――何か視線を感じる。それは先ほどの霊気の震えのような、なにか神経を直接かいま見られているような感覚。
「ッ!」
最早脊椎反射的に、その正体を探す。そして、ついにその該当人物と思われる者を、目にしたのだった。
その者は、この虚ろで薄気味悪い霊気の味を放つには到底思えないほどに――――――可憐で、そして、危ういほどに見目麗しい
女だった。
この地区ではまずめったに見られない高価そうな着物を羽織っているが、今は何か泥や酸化した血で汚れてしまっている。
髪は濡鴉で豊潤に蓄えており、顎下でばっさりと切れている。後ろ髪を前に持ってきて、金色(こんじき)の髪留めでまとめて、
半分上げた髪は残りの髪と共に柔らかな腰までまっすぐに降りている。顔はまだあどけなさを残すが、その面立ちはどこか高貴
な品位を漂わせて、しかし唇は、真っ青で。
様子を伺うために瞳を注視すれば、今にでも何か泣き出しそうな色をその茶に滲ませていて、とっくにこちらに気が付いていた
のかまっすぐに見つめてくる。
刹那、愁眉に歪んだ顔を見て、ようやく藍染は彼女の口許が何かを告げようとしていることに気がついた。
だが、声にならない。何か喉から押し出る空気の音と、それと共に聞こえてくるくぐもった声にならないうめき声。一体何をし
たいのか全く分からないまま呆然と観察していると、彼女のほうから彼に歩み寄りだした。だが、その歩き方もどこかぎこちない。
まるで何か足に力という力が入らないが無理にでも力を振り絞って歩いているかのように、ふらふら、ゆらゆらと。
そのままゆっくり、一歩一歩確かめるように歩いて、ようやく藍染のもとへとたどり着いた。さて、どうしたものか。そう思って
とりあえず女の様子を伺っていると―――急に手で胸元をつかまれた。いや、正確にはつかまれたというよりかは彼女が
「つかまった」と表現したほうが正しい。上がる呼気を惜しげもなく晒しながら、彼女は目を見開きながら藍染に口を開いた。
ようやく聞こえた声は確かに「助けてくれ」と聞こえて。
それがまるで最後の力だったといわんばかりに、彼女はそのままぷつりと意識を失い、つかまっていた藍染の死覇装を離して、
からからに枯れきった草の上に倒れこんでしまった。しゃがんで様子を確認してみると息はしている。
だがしかし、さて、どうしようか。
低くなった月に照らされた藍染の白い顔に、緑色の深い影が出来た。
浮かぶ選択肢は二つ。生かすか、それとも、・・・。
この女がこの近辺の住人であれば適当な理由をつけて帰ってもらうことも出来るが、しかし―――この研究棟を見られて
しまった今、その情報を持つこの女を生かしておくわけにはいかないだろう。出来ることなら騒ぎは起こしたくないが、
仕方ないか。
何の感慨に浸ることもなく機械的にそう思って、肩をつかみ女の身体をごろりと仰向けにする。
と、その時、先ほどの光景を思い出して再び女の格好に、そして容姿を注視した。
この金の髪留めに入っている紋、この羽織――――――そしてなによりも、この顔。
この顔には見覚えがあった。確かそれは禁書を一度だけ目にした時に叩き込んだもので――――――この女の名は、・・・
ああ、そうか。 ・・・そうだ。 なんという僥倖だろう ――――――。
「・・・・・・・・・」
藍染は彼女の膝裏と背に手を差し入れて、抱き上げた。
そしてそのまま、彼女の倒れた荒廃した場所に新たに芽吹きかけた、産まれたばかりの初雪草を踏みつけて、何事も無かった
かのように研究棟の入り口へ連れ帰ってゆく。
扉が閉まるその寸前、昏々と安心しきった顔で眠る彼女の長い睫毛を愛惜しむかのようにまじまじと眺めながら、
心の中で、彼女の名を呼んだ。
( ようこそいらっしゃいました。 王家直系 ―――――― 様 )
東の空が次第に藍に明るんできて、藍染の歪む口許を妖しく照らしていた。
【流星之軌跡:第三十六話「真夏に雪は降りて」】
続
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*さて、いよいよ「初雪草」編の本格始動です。過去編は一応全て「初雪草」編と名づけましたが、タイトル画面でも書いてありま
したように細かく章立てしました。でないと多分、凄い話数がこの名前で占められてしまうと思うので。
*今回初めての試み。最後にタイトルを持ってくるという、まぁありがちっちゃあありがt(ry
これから大きな始まりが待ってるよ、というイメージを出せたらと思いました。
*内容について。
これからのお話で、詳しく新・主人公である夢主様()については語られてゆくと思います。藍染さんに関しても軽く。
ただ、過去捏造はあまりしたくないのであくまでも原作に沿った内容にしたいのですが。
時間軸は一番最初にも記載しましたとおり、百数十年前です。まだ平子が現役隊長だった時ですね。丁度原作の「過去編」の
何十年か前ということにしてあります。
あまり過去捏造は、ほんとーーーにしたくないですがそれだと夢小説という存在自体がなくなってしまいますので(笑)ちょこっと
出します。
『何故藍染があそこまでに緻密かつ綿密な策謀を立てるようになったのか、失敗を何故しないのか。』
それを夢として妄想しながら図々しくも、過去として設定・展開してゆきたいと思っています。
*また、この「初雪草」編ですが、藍染ルート、浮竹ルートは関わりなく、浮竹さんの出番は少し減ってしまいます。
この「初雪草」編のお話しはもともと『何故、あそこまで悲しい末路を夢主様()が辿ることになったのか。また、藍染の
態度の変化の理由は一体、何でだったのか?』という起因の内容になっているので、浮竹隊長の出番は減ってしまうんですね。
しかし、浮竹隊長にもかねてからの疑問、『何故、に過剰な自責の念が産まれてしまうのか。何故、を過剰に保護して
しまっていたのか』という謎が隠されています。この章ではそこに言及してゆきますので、大事な場面で出てくることになり
ます。
また、「四番隊潜入・速水」編のように一人、オリキャラを出したいと思っております。物語に厚みを持たせるためにやはり、
私の力不足でオリジナルを加えないとやっていけないので・・・しくしく。
*「流星之軌跡」の原点である章。上手く私のなかにあるイメージを伝えられるかはわかりませんが、精一杯楽しみながら、
頑張って執筆したいと思います。
では!
3:13 2010/03/09 日春 琴