第44話「冠棄てて華環紡いで」




「・・・っよし」


さらに数日後のある昼下がり―――。


満足げな笑みを浮かべるは、いつものように一人、名の知れぬ草が一面に芽吹き始めた庭に佇んでいた。
今彼女の目の前に立派な緑を咲かせているのはこつこつと育ててきた野菜だ。藍染の本心を知ってから、そして
あの『謎の苦渋』が生まれたあの日から―――何か役に立てないものかと必死に植物学の本を読み漁っては試行
錯誤してやってきたかいがあったというものだ。
はしゃがんで、そして落ちてきそうになる裾を襷にしまいこみ、たれてくる髪を乱暴に後方へ流し、それに手を
かける。

葉をかきわけてみれば、すぐに見つかる紅い玉、蕃茄。表面は今にもはちきれんばかりの瑞々しさを保って、枝に
しっかりとくっついていた。
傷をつけないように、茎と身の接合部分を捻って外す。いつも藍染の用意してくれる食べ物に入っているそれと
比べるとこれはひとまわり小さくていやがおうにもやはりここが穢れた土壌であることを再認識させる。
最初、ここを訪れたときには完全なる不毛な地だったこの庭。花はおろか雑草すら生きることを赦さないといった
ような乾いた大地で、何度世話をしても一向に回復をみせなかった。だが、その後、健気に、誠意を持って毎日
世話を続けていれば急にこの大地は新たな生命を孕んだ。もっともこの回復現象は藍染曰く、が世話を焼き
始めた直後から現れた現象だということだが。彼がかけた催眠によってその過程を見れなかったことは確かに残念
だったが、今こうして日々の努力の成果がでているということだけでも心が弾むくらいに嬉しい。
現に、もう最初の時には絶望的と思っていた庭で、こんなにもおいしそうな蕃茄が収穫できることがわかって感動で
身震いした。大きさなどはこれからこの地をもっと熱心に世話して、肥沃なものに変えてゆけばいくらでもなんとでも
なるだろう。


さて、と一息ついて、は周囲を見回した。―――そこには蕃茄同様、胡瓜や茄子、そして種々の果実が収穫を
今か今かと待っていたのだ。


「折角仲間ができたのに、悪いな」


腰周りまで碧を取り戻し、成長した雪被り名知らずの草にそう語りかければ、風がそよいで彼らを揺らす。それは反発の
音だったのだろうか。


「まあまあ、そう怒るな。 ・・・またすぐに仲間を増やしてやるから」


苦笑しながら、怒りの声でなかったことを祈る。
そしてはそのまま、短期間で実った小ぶりなそれらを着々と籠に収めてゆくのだった。







【流星之軌跡:第四十四話「冠棄てて華環紡いで」】







「・・・・・・一体どういうつもりだい」

「ん? なんということもない。 日ごろからここに世話になっている恩を返そうと思ってな」


藍染は帰宅の日を明確に告げることは無かった。しかし今日という日はなんだか帰るような気がして、は昼に収穫した食物
で夕飯を拵えていた。
台所に立つのも調理道具を持つのも遣うのもはじめてで、時間は予想外にもかかってしまったがなかなかに自信のある出来栄えだ。
しかし、帰るなりそれを眼前にした藍染の表情は依然、無のままで。


「料理に使った材料だが、心配することはないぞ。 ・・・惣右介はあまり庭に出ないから気がつかなかっただろうが、あそこで私は
 こつこつと野菜や果実の栽培をしていたんだよ。 今日はその収穫物のなかから料理本を見て作っておいた。 ・・・まぁ、さすがに
 米は用意できなかったから、ここのを使ってしまったが」


やや口早になりながら説明する。この料理はどの野菜を使っていて、その野菜は最初どのような成長をしてきたのか、また、どのように
して種を入手したのか、いざ料理を作るとなって苦労を身をもって知ったなど、話は多岐に渡った。だが、どの情報を耳にしても藍染
の表情はうかがい知れない。尋ねておいて相槌すらないその無反応さは、この話など最初から聞こうとなどしていないのではないかと、
魂はどこかへ消えうせてしまっているのではないかという幻覚に陥るほどだ。
いくら意外だったとはいえ、ここまで無視されるものなのだろうか、と疑問に感じながらも、はそのまま藍染の荷物を受け取りに
彼に近寄った。



と――――――。



途端、藍染は動いた。







――――――ガシャァァアアッ!!





一瞬、何が起こったのか全くわからなかった。だが、その何か陶器のようなものが落下し砕ける音が過ぎ去った後、恐る恐る目を
あけるとそこには変わり果てた手料理が、無残な姿で床に散らばっていた。
御浸しの茶褐色の汁は慣性に逆らうことなく放射を描き、中身の野菜は力なくそこに横たわって眠って、白米は少し多めに含んだ
水分で不恰好な液状になり、これまた不完全な放射状に伸びて湯気を虚しく上げていた。そして、先ほど収穫した蕃茄や茄子、
胡瓜を適当な大きさに切って塩味をつけたものも、いままで彼らのゆりかごとなっていた青磁の陶器とともにあちらこちらに散らばって、
元気をなくしていた。

そのような惨い仕打ちをした張本人を睨むよりも先に、彼らの救済には奔走する。床に這い蹲るような姿勢になってまだ完全
には破壊されていない容器を見つけてはそこにふたたび野菜や食べ物を盛り付けてゆく。まずは一番散々な状態になっていた蕃茄、
茄子、胡瓜の盛り合わせを回収する。
まだ陶器の破片が散らばっているにもかかわらず、その白く細い指を床に這い蹲らせて。その間彼女は無言だった。ただ、その口元
に悲しいほどの苦笑を滲ませて、黙々と盛り付けてゆく。
そしてようやくひと段落というところでそこからひょいと蕃茄の断片を拾い上げ、徐に口に含んだ。


「うん。 すこし見てくれこそ悪くなってしまったが、十分食せるな。 どれ・・・・・・」


続けざま、こんどは塩水に浸した茄子を口へ。紫というよりかは濃い藍を身に纏ったそれは噛めば噛むほど、甘く上品な味を舌の上
で躍らせてくれる。
最後に胡瓜も口に含んで、形は確かに落下によって悪くなってしまったが十分に食べられるものだと確信した。
そうなったら早く皿に盛りなおして今度は他の回収だ。白米・・・とも粥とも呼べなくも無いその白い食べ物は恐らくもうだめだろう。御浸
しくらいはなんとかなるかもしれないがまずがそれを飲み込もうとしている粥を処理せねば。
早速、は数尺先にある白米のほうへと踵を返した。


しかし、それはすんでのところで遮られた。


「・・・・・・・・・」


今まで前方にあった白が、黒の袴で塗り替えられる。それが一体何なのかなど分かりきっていて、は床に手をついたまま、固まった。


浅ましいな。まるで乞食のようだ―――そう藍染はせせら笑った。


だが、上から浴びせられる言葉にある『揺らぎ』が見つかったような気がして、何のおびえもなくは言葉を返す。


「この食べ物は皆、他の生き物に食べられる役目をもって産まれたのだ。 その役目を果たさぬことは生きている者が彼らを己の勝手な
 自我で徒に侮辱しているのと等しい」

「成程、君の意見は尤もらしく聞こえるが、それこそ勝手な自我なのではないかな。
 その『役目』を与えたのは―――種を蒔いたのは君だよ?」



今、床で無様な醜態をさらして眠っているのは彼らが自発的に、その役目をもって生まれたのではなく、が蒔いた必然のもとで生ま
れたのだ。それを後から『食べられるという役目』を持って生まれてきたのだから食べなければ、彼らを侮辱する行為に等しいというのは
至極我がままな理屈だ。
そう藍染は罵る。が、不思議なことにその目の奥に灯る炎は、以前のような青さを持ってはいない。むしろ柔和な紅橙で、今にも強風に
さらわれてしまいそうなくらいに頼りなく、しかし盛り返そうと炎は躍起になって輝いているような、そのような色だ。

言葉こそ今までの冷酷非道な藍染そのもののような気がするが、しかしその最奥にある大切な何かは―――どこか必死になっている。
その色は確か、以前も出会ったことがあった。それはあの日、初めてみせ、そしてあの草籠を修繕してくれた日に感じた『不可解な苦渋』。
今まで静寂のうちに滲ませてきたそれが、今回は実際、藍染の声をともなって現れている―――そんな、朧な確信があった。
だからこそ、はまっすぐに藍染を見上げて、言い切ることが出来た。



「では、その『役目』を奪ったのは主だ。 『役目』を奪う権利が、主にはあるというのか? ・・・それこそ、勝手な自我ではないか」



真摯な瞳で、まっすぐ藍染の光灯らぬ瞳を射抜く。瞳の中の炎はかすかに揺れた気がしたが、しかしそれでも視線はぶれることは無い。
これはもう時間の無駄だとは切り捨てて、中断させられた作業を再開させようと目の前の藍染の足元をよけるように床についていた膝を
浮かせ、前進した。
ようやく白米にたどり着いて、液状になったそれに躊躇うことなく手を伸ばす。割れた茶碗にさすがにこのゆるくなったものを盛れるわけは
ないので、近くにあった果物を入れてあった、網目の細かい竹籠に緊急避難させる。いくばくかぬるくなったそれに触れる指は気持ちが
いいものではないが、そんな文句は言っていられない。は黙々とその行為を繰り返す。


が、再び―――その行動は藍染によって強制停止させられた。








―――これで二度目か、三度目か・・・はたまた何十回目か。詳しい回数は最早忘れてしまったけれども、とにかく今回もまた回数が増えた。








ぱしん、という乾いた音が響いて、消える。遅れてやってきたじんとした痛みに思わず頬を押さえたくなるが、それはなんだか悔しいので
そのままの紅い頬で目の前に立っている藍染を見上げた。が、しかしそこにあったのは最早見慣れた白く高い天井。藍染の姿はなかった。
一体どうしたものかと思って慌てて眼前を確認すると、そこには藍染の顔があって。


この時、ただあるだけではが驚くことは無かっただろう。


しかし、至近距離で―――しかも顔にはあの『苦渋』を惜しげもなく晒して―――藍染はその端正な顔に明らかな『怒り』を滲ませていたのだ。




「・・・・・・惣右、介・・・?」



思わず、藍染の名を呼ぶ。最早自分に完全催眠など効かないから今目の前にいる人物は間違うことなく藍染張本人なのだろうが、しかしそれでも―――
また違った人格が宿ったのではないかと錯覚してしまうくらいに『色』に変化が訪れていて。
ふと、手が伸びてきての細い首を迷うことなく締め付ける。ごつごつと節くれだった男の大きな手は、みるみるうちに気道を狭くし、頭に血液が
たまるのがわかる。
しかしにはその行動がまるで「見るな」とでも忠告しているかのように思えてなおのことその『色』に疑念を抱かずに入られなくなる。
しばらくして耳もつんと聞こえなくなってきて、酸素を欠いた脳で意識は朦朧としてくる。


だが――――――は何の抵抗も見せなかった。


普通であれば何か、酸素を取り込もうと気道が開こうとしたり、息苦しさにもがいてみたり、あるいは気道を狭めている手そのものか腕を自らの手で
引き剥がそうと試みるだろうが、はそういった素振りを微塵も見せなかった。これは万人に共通する行動で―――そのなかでも特に、『生きよう
とする意志』が強い者であればあるほど、顕著に現れる行動だ。
理性ではなく、最早生命の危機は本能によって回避されるからだ。
しかし、彼女にはその素振りが全く無かった。



彼女の生まれは高貴にして愚かな劣化民族であるはずなのに、平然と地べたに這い蹲る。
彼女の生まれは憎き相手そのもののはずなのに、そうではない。
だからといって生まれに不平を漏らすこともなく、むしろごく自然に享受している。
それが自らの役目であると受け入れて、確固たる矜持も持ち合わせている。
ではいよいよ、命を奪おうとしたら・・・・・・何の抵抗も示さない。
本能が麻痺するくらいの重度の精神病でも勿論、無い。

以上の事実から導き出せる解は・・・この女の役目は万葉に移り変わってゆくものなのか、ということ。
だがすぐに否定の言葉が頭に浮かぶ。
いいや、そんな筈はない。
使命は誰かの味方になった瞬間に唯一存在しうるもの。
では、己の役目は――― 一体なんだと、はとらえている?




――――――そこに、藍染の怒りの理由はあった。






「・・・・・・ッ」

「・・・・・・・・・・・・」



刹那、圧迫感が消えうせ、喉からとめどなく入ってきた酸素に気道はついていけなくなり、は背を折って思わず咳きこんだ。



「ゲホッ、げほっ、げほっ・・・! かハッ、は・・・っ・・・・・・はぁっ!」



藍染は喉を引きつらせて呼吸を整えるの前髪を容赦なく引っつかみ、上を向かせ、額と額を密着させながら重々しく呻いた。











「王族らしく、在りなさい」










何度目だろう。
瞳と瞳を克ち合わせて、見つめあう。
藍染は強かな獣のような瞳での心を探るように、は澄み切った春の清流のような瞳で藍染の心を見透かすように。一瞬たり
ともそらすことなく、視線は交わる。
ただ今までと違ったのは苦渋を通り越して、再び現れた確かな藍染の『怒り』に―――意識朦朧としたは―――勝利の笑みを
浮かべたこと。









王族らしく在れば――――――素直に私を憎めるから――――――・・・・・・だから『王族で在れ』と。





そうだろう? 惣右介。






心の中でそう確信めいて問いかけながら、息も絶え絶えに、は藍染に『否』を突きつけた。






***






その後も、依然として藍染とのぎこちない生活は続いた。
はいくら藍染に放置されようが、酷い仕打ちを受けようが気丈に振舞い続けた。といっても、藍染の内心がわかるからなのであるが。
重要な切り札としての価値を感じているからこそ藍染はを手放さない。思うとおりに生かさず、そして殺さずを繰り返し、命をつなぎ
とめているのだ。いわばは敵の真っ只中に落下してしまった捕虜のようなもの。一方は顔すら知らない親の役に立つため、親の
昇進の道具としての役目を果たすためにその状況に立たされていることを享受している。それは今まで寂しく感じたことや、憎しみを抱か
ないということはなかったが、それでも命を存在させてくれている親に愛情を惜しみなく捧げる覚悟だ。

だが、最近―――藍染に刃を突きつけられたあの時から、おかしな感情が新たに綻んでいた。
喉に当てられた、命を狩る鋼。役目こそがの至高とするものであればそれに莫大な恐怖を感じたはずだ。





しかし、あの時―――

   どう思った?

                                   ・・・・・・・・・・・・何の感情もなかった。




それは、痛みに対する恐れはあったけれども。だけれども心は「良し」としていた。でなければ反射で逃走を試みていた筈。そして最悪の
場合、あの冷酷な死神にさっさと殺されていた。だからといって別に命乞いの媚び諂いではなく、ただただ心はそれこそ冷静に、まるで波紋
一つすらない水面のように穏やかで、澄み切っていて。理解の範疇を超えた行動は、実際自分でも驚くほどだ。


そしてあの謎の苦渋と―――最近になって現れ始めた『怒り』。その矛先はにではなく、間違いなくその奥に向けられている。実際、
最初のうちはの不可解な行動と、特殊性に怒りを覚えてはいたものの、それを嫉妬と把握した瞬間消えうせた。嫉妬の観点でもって
見ればそれはすなわち己の目標を曇らせる脂にしかならないからだ。


心を洗い流したその先で耳にしたのはの過去、生い立ち。そこから藍染の苦渋は始まった。の不遇なる生まれ。しかし当の本人は
諦に限りなく近い笑みを見せながら、だれよりも誇り高くあろうとしている。親から与えられた役目をこなすことこそ、産まれてくるまでに殺した
数多の生命―――になるはずだった―――への償いと、を存在視してくれた者への恩返しであると。誰よりも澄み切った瞳でそう明
かした。

透明な表情で語るの横顔。藍染の苦渋は生まれた。確かにこの瞬間に。

それは同情というものなどではない。ましてや憐れみなどというものですらない。蔑みでも、怨恨でも、軽蔑でもない。ただ単に、言葉には
できない苦しみが、藍染に大きな鎌となって全身を銀の身に照らし出したのだ。

―――故に鏡花水月は、振るえなかった。
を殺せなかった理由を、『野望達成のため』と摩り替えた。いや、正確には「摩り替えた」わけではなく、そうせざるをえなかった理由を
考えなかった。
気がついていたのに―――考えようとしなかった。
考えなければならないと、気づいていたのに―――・・・殺した。





つまり、藍染は自らを信じるが故に、己の第六感を否定したのだ。




このことが―――このことの『繰り返し』が、後に二人の顛末に多大なる影響を及ぼすことになる。

怒りの出現すら、運命の岐路を暗示するものと気がついていながら―――考えようとしなかった。

故に、二人は罰を正面から受けることになる。

存在そのものが罪である少女。それは藍染の知る限りの知識での「罪」ではない。王家の不貞子という意味でなく―――最初から罪を背負って
いるという意味で、少女はこの世に存在していたのだから。

罪を作り出すのは誰だ。
罰を受けるのは誰だ。

しかしそれすらも忘れてしまうのだ。それこそが、真の罰であり、それはもう既にこの時には始まっていたのだ。
なれば原点は一体どこか。
それは、出会ってはいけない魂と魂が出会ったあの時なのかもしれない。










「おかえりなさい」







たまに予告もなく帰ってくる藍染の隣。優しい瞳で彼を迎え入れ、冷たい態度に文句をもらす。けれど、そこにもはや苦渋も怒りもない。
それすら通り越した呆れか無感情か。零か負かの感情であるかすら分からないけれど、それでも彼の栗色の瞳は柔らかくなっている
ような気がした。


久方ぶりに今日も、二人の夕餉が始まる。
書類がすっかり整理された机上には、庭で取れたばかりの夏野菜が七色衣装を纏って踊っていた。





























************



*なんだかこれだと藍染さんがの姑みたいな感じに見えますよね。こんにちは琴です。笑

*さて、最近生まれた藍染の怒り。怒りという感情は何故起こるものなのか・・・そこを考えてみたらその過程として苦渋が必要になって、
 しかし藍染は無論、の生い立ちに憐れみもなんの感情も持っていません。持っていないのですが、苦渋は生まれ、結果怒りが
 芽吹く。「憐れみ→怒り」はありがちなので「怒り→憐れみ」というか、いや、憐れみではないんですが、その方向性に近い感情へと
 移り変わってゆく・・・そんな過程です。難しいぃぃ!!

*「王族らしく在りなさい」のシーンは個人的に、織姫に対する「笑いなさい」になんか似てるような気がします。笑
 ただ、あれとは決定的な違いはあり、それはその時の藍染の心情ですね。織姫に対するシーンはなんといいますか、あらゆる意味で
 余裕綽綽なんだと思うのですが、対は逆で、余裕があまり無い。
 残虐非道な獣のような瞳で睨むようなイメージであのシーンは描きました。動くと殺しちゃうぞ、みたいな←
 でもは聡明なので「殺しはしないだろう」と確信しているのでそこらへんはどんなに睨まれても平気。むしろ余裕で、藍染の言葉の
 真意を探り、勝利の笑みを浮かべました。・・・って何者。笑

*段々と、と藍染の距離が縮まってきていればいいな、とぼんやり思いながら執筆しています。
 でも、最後らへんにありましたように、そこが結末に影響してくるのでちょっとつらいですね。
 浮竹ととはまた違った、「幸福故の悲劇」を描いてゆけたら・・・いいな。


*ちょっとぐだぐだしすぎなような気がしますけど、もうちょっとでちょこっと感じが変わって来ると思います。
 ではではノシ





5:21 2010/05/01 日春 琴